新型コロナの影響で、多くの業者さんが困難に直面しています。
なかでも、飲食店やホテルなどの観光業への影響は甚大で、民商へも日々相談が寄せられています。
先日相談に来られた、飲食店のマスターは、今後のことを考えると夜も眠れず、字を書く鉛筆が震えてしまうなど、あまりの不安に体に異変を感じるというところまで来ています。
頼みの綱の「国」の支援ですが、4月8日時点で使えるのは「条件付きの無利息融資」と「雇用調整助成金」「20万円の福祉資金」のみとなっていて、すべての業者さんに救済の手がまわっていないのが正直なところで、このままでは、4月月末を乗り越えられない業者が山ほどでてくると感じます。
民商では、いまは何としても手元に運転資金を用意できるようにと全力で融資を受けるように勧め、資料作りなどアドバイスをしています。
これから、できる限り日々、融資にチャレンジした業者さんの事例を紹介していきますので、参考にしていただき、「今、生き残る対策」としての緊急融資に挑戦してください。
低所得のスナックでも借入できる
スナックを営む、Aさんのお店は、Aママと従業員1名で営業しています。
開業の際に、銀行から借り入れをしていて、返済がまだ残っている中で、新型コロナの影響で売り上げが激減し、消費税の増税後から減り続けていた売り上げ減少に加えてダブルパンチとなって、一気に資金繰りが悪化し、すぐに融資を申し込もうということになりました。
当初銀行のセーフティーネット融資を申し込むため準備していましたが、無利息融資が政策公庫で作られるらしいということから、政策公庫に申し込みました。
用意したのは、政策公庫の申込書、公庫の売上減少を書き込む用紙、3年分の確定申告書と収支内訳書です。
通常融資で問題となる、経営状況ですが、従業員と2名での経営ということもあり、1000万円以下の売り上げで、利益も数十万円と一般融資では100万円ほどが限界と思われる、決して良いという状態ではありませんでしたが、今後が読めないということもあり、300万円、15年返済うち3年据え置きで申し込みました。
結果、据え置き期間だけは、1年に下げられてしまいますが、300万円の15年返済を勝ち取り2週間程度で融資が実行されています。
実に、売り上げの30%、最長の15年返済、据え置き1年という通常融資では考えられない融資です。
スナックやバーを経営している業者さんも借り入れができています。今は、生き残るとき。
まだまだ、事例をアップしていきますので、参考にしていただければと思います。
民商では、いつでも相談を受け付けています。苦しむ前にぜひ相談ください。