高校生のころ、政治経済の先生からどんな世の中になっても「経理」の仕事は無くならないし、必要だと聞いた。卒業して、就職先は会計事務所を狙って勤めた。しかし簿記のボの字も知らなかった私は何がなんだか解らず、試算表を作るのに何日もかかり、先輩たちに叱られた。
当時、帯広商工会議所でやっていた「簿記講座」に週3回3ケ月間通った。仕事と並行して勉強したのと、元来の数字好きがこうじて楽しさが倍増した。たくさんの仕事をこなし、夜遅くまで働き、日曜日も率先して働いた。
結果、4年半勤めたが、働きすぎた身体はボロボロになり、辞めた。しかし、このときの経験がその後、そして今もずい分役に立っているのです。
その後、関与先だった会社の奥さんに「来て欲しい」と言われ、25年間勤めた。
社長は1つの仕事が入ると、頭の中で全部計算し、この仕事はこれだけ儲かると言っていた。資金繰りもうまくいき、経理事務員にとっては楽だった。
経営者は、細かい計算はしなくてもよいと思う、でも大まかにこの仕事は売上があって、経費はこれくらいかかって、利益はこれくらいとかおさえる事が必要だと思う。
どんなに優秀な奥さんや経理事務員がいてもである。
簿記学校が始まったという。ちょっと勉強したら違うと思う。
藤田 郁子
婦人部長
株式会社北海十勝餃子 代表
HP:http://tokachigyoza.com/