楽しく学んで元気が出る学習講演会
9月25日、「楽しく学んで元気が出る学習講演会」が釧路市で行われ、『どうなる?どうする!日本の未来』と題した神戸女学院大石川教授の講演に参加しました。マルクス哲学の専門家である石川教授は、「資本論」の一部を引用し、「資本家の利潤の追求は、
①多面的に生産力を発展させるが、
②様々な社会的な問題(貧困・恐慌・環境問題など)を生み、
③問題を乗り越えずにおけない運動を生む。
④乗り越えの積み重ねが『資本の論理』を超える未来社会につながっていく」と前置きし、戦後からの日本の歴史における政党や大資本の動きを詳しく説明してくれました。
戦後処理に向き合って
「天皇の戦争責任を不問に」「岸信介(A級戦犯容疑者)が首相」「政府の『国家戦略会議』に経団連会長と経済同友会代表幹事を」など、常に保守政党と大企業が日本のマスコミを巻き込みながら、自らの為に国を動かしてきたことを指摘。『日本維新の会』についても、「ウソと強制で市民生活改悪」「構造改革路線を公言、推進」としたものだとして厳しく批判しました。
政策とともに大きな政治転換の「理念」を語ることが大事
こうした情勢の下で、日本改革の展望を示すために「子どもを守れ」「命を守れ」「政治を返せ」「平和をつくれ」「やさしい企業を」などとした、新しい政治の国民的模索という状況に対応して、政策とともに大きな政治転換の「理念」を語ることが大事であり、そのために、政治や経済の表面ではなく、根本をつかむために社会科学の基礎(経済学、政治学、歴史学、社会思想)をしっかり学ぶことが必要であることを強調しました。さらに、現在の情報発信の主体である「ツイッター、フェイスブック、ブログ」などの活用の重要性も訴えました。歴史から見る日本の政治と経済の流れを学べたとこととあわせ、地元からみる「日本維新の会」の実態がリアルに感じ取れた講演でした。