「オスプレイ配備と北海道の基地問題」(講師小泉親司氏)を学習



そのほか現在の情勢に触れ、日米安保条約がある限り、航空法などの法律やTPP参加などの経済政策、あらゆるものにアメリカ本位の対応が強いられていることを指摘し「安保条約は日本が『やめる』と通告すれば1年でアメリカの同意無しで廃棄できる。世界・アジアの平和が非同盟によって築かれてきている中、日本もそれに加わることこそがアメリカいいなりをやめ・基地撤去を行う近道です」と結びました。
午後からは矢臼別演習場や浜大樹上陸訓練などの現地の報告と、道平和委員会石田理事長による特別報告「道内の自衛隊の変化」が発表され、「庁」から「省」へ拡張された自衛隊が北海道を中心とした部隊をアフリカ・ジプチに派遣し基地を作り、中国を仮想的とした上陸訓練を日米合同で行っている現状を「専守防衛」から「海外派兵」へ変わる自衛隊の任務として分析し、憲法9条の否定や緩和が狙われている事を強調しました。
海外派兵が増えた近年の自衛隊。米軍との共同訓練がグァムや沖縄でしきりに計画されている現状に対し「グァムの上陸訓練場は狭く、沖縄での訓練は中国を刺激するので控えなければならない。浜大樹訓練場が最適な場所といえます」と十勝での日米合同上陸訓練の実施の可能性に警鐘を鳴らしました。
半田氏はさらに自衛隊設立当初の「必要最小限の防衛力」だった防衛大綱が「多機能で弾力的な実効性のある防衛力」に変わり、民主党政権による集団的自衛権、武器輸出3原則、PKO5原則見直しの動きが強化されている自衛隊の現状について報告しました。
平和の大切さとその願い、憲法9条をまもって!
参加者は「政府やマスコミに『外国は怖い』と国民が踊らされ太平洋戦争が起きた。平和的手段で外交問題の解決を図るべき」「国政選挙の候補者に改憲論者が多数いる。特に自民党の安倍総裁は海外での武力行使を可能とする『国家安全保障基本法』の制定をたくらんでいる。憲法9条の廃棄は全世界に宣戦布告するようなものだと私は考えている」「米兵の横暴やオスプレイ配備強行などは沖縄の問題だと考えていた。北海道が狙われていることに驚き他人事ではないと感じた」と感想を伝えました。