会員さんから寄せられる相談に、マイナンバー関連の質問が増えてきました。
その事例をご紹介しています。
3回目の今回は「カードは作らなきゃいけないの?」のお話を。
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今年1月から、申請をすれば「マイナンバーカード」を作ることができるようになりました。
このカードを作るか、作らないかは個人が選択できます
「作った方がいいのか」
「作らない方がいいのか」
メリット・デメリットで考えてみました
○メリット
・身分証明書になる
顔写真があるので免許証と同じように本人確認の証明になる
・自分のマイナンバーを一枚のカードで証明できる
通知カードは番号が書いてあるただの紙、自分の番号であることの証明(免許証)などで2重確認が必要ですが、カードがあれば1枚で証明できる。
・コンビニで住民票などが取れる
ICチップを端末にかざして住民票や印鑑証明が取れる
・インターネットで確定申告
パソコンにカードリーダーを接続して、ICチップを読み込ませるとネットで確定申告できる
・「マイナポータル」で、自分の情報をインターネットで確認できる
自分の情報がインターネットの専用ページで確認できる
○デメリット
・番号漏洩の危険が増える
財布ごと落とした、盗難にあった、見られたなどカードがあることで、番号漏洩の可能性は大きく膨らみます
紛失して再発行も大変
1、コールセンターに電話をして、カードを使用停止にする
2、警察に届ける
3、役所で500円を払って再発行
番号変更したい場合は、かなり大変
1、コールセンターに電話をして、カードを使用停止にする
2、警察に届ける
3、役所に番号変更申請をする
(番号変更できるかどうかはあいまい。各所に聴いた個人的感想は、落として誰かに見られた可能性くらいでは番号変更は難しいでしょうね)
3、役所で500円を払って再発行
番号変更できなかったら、一生誰かに見られた可能性を引きずっていかなければいけない
・ICチップからのスキミング被害の可能性
カードについているICチップを特定の端末にかざすと中の情報が読み取れますが、悪意を持って読み取られる危険性が常につきまといます。
・身分証明書なんかには適さない
カードの裏面には、個人番号が書いてありますので、渡してコピーなんてもってのほか、表面を相手に見せ る程度の使い方しかできません。
シールを貼ればいいなんていってますが、簡単にはがせるシールなんて意味ないですよね
紛失の可能性を考えれば、常に持ち歩くこともしてはいけない。
・個人情報が盗み見される
「マイナポータル」ページをネットで見るときなどのために、カードを発行するときにパスワードを設定しますが、カードとパスワードがあればインターネットで個人情報がダダ漏れの危険性があります。(また、パスワードですよ。もう管理できません。)
以上が、現時点で考えられるメリット・デメリットかなと思います。
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私は、圧倒的にデメリットが大きいと感じます。
よく、会員さんと話をするときに言うのは、
「番号の変えられないクレジット番号だと思って使った方がいいよ」といっています。
カードを作る作らないは個人の「選択」です。
強制じゃなくて「選択」ということは、作った選択をしたという責任が生じます。
すべて自己責任の時代ですから
「カードを作った、あんたが悪い」と言われたくないので、私は絶対に作りません。
事務局 青山
※民商では、マイナンバーの「困った」を募集しています。
自身の体験や告発などもぜひぜひ教えてください。